2017年1月21日土曜日

墓について

古い時代の埋葬は、その土地ごとに異なった風習で行なっていて、今とは大分違うようです。



民俗学の本とか地方の風習の関連の本を読むと興味深く、エッ!と驚くような話もあったりします。



この前の勉強会の話題では、埋め墓と参り墓で墓を忌む時代の風習が残ったものか、墓参りはせず仏壇で全ての供養を行なう、というやり方のお宅もあるとか。



困ってしまうのは散骨で、なぜ困ってしまうかについては長々と書く事があるので、またいずれ。



それはさておき、亡くなってから50年以内のご先祖の月命日ごとのお墓参りは大事で、とりわけ祥月命日だけは、何があろうと万難を排して這ってでも墓参りへ行くべしと、これだけはこんこんと厳しく教えられました。



ご先祖もあの世でのご修行の最中、この祥月命日を心待ちにされているとの事。



こちらでは亡くなった日という認識ですが、あちらでの誕生日になるのですね。



菩提寺へ着いたら入り方は神社と逆で、(上座と下座が社寺で逆。神仏混淆の色濃い所はわかりません)女性のご不浄の時は同じく正式な入り方をしません。



ご本尊様へご挨拶をして、境内のご神仏・各お堂にご挨拶をして、歴代住職の供養塔にご挨拶をして、自家のお墓の掃除とご供養をして、無縁塔に拝して、と文字にすると盛りだくさん拝みますね。



大きいお寺でお堂が多いと大変そうです。



我が家は埼玉在ですが、菩提寺は世田谷にあり片道二時間近くかかります。



少し遠いけれど、結婚してから嫁ぎ先の祥月命日のお墓参りは欠かさず続けてこれました。



いつもお墓でお話する事は、まず家族みんな息災で仲良く過ごせている事の感謝と、いつも見守ってくださる事への感謝です。

それから近況報告や今の目標などのこと。



お墓という自家の聖地を通じてご先祖に感謝を捧げたり、心の中で対話できるというのはありがたい事で、これも平穏無事で過ごさせて頂いているからこそ毎月続けられる事です。



そしてお堂や境内には先祖の時代から見守り、ご加護くださっているご神仏がおられるのです。年季が入っている分、心強いことこの上なしです。



パワースポットだの何だのといって、よその神社や寺やらへ出かけて行くその前に、自家のお墓は自家だけの大切な聖地ですから、まずそこを綺麗にして、ご先祖を想って供養をするのは大切なことです。



自家のお墓には見向きもせず、草ぼうぼうで墓石も汚れっぱなし、供養もされずうらぶれているのに、よそのご神仏へ行ってお願い事をするようでは順序が違います。



墓へ行くと、大切にご供養されているお墓と、そうでないお墓は一目瞭然です。



ご先祖に気の毒な思いをさせないようにお願いしたいところです。



ただ、行きたくても墓がない人や、墓が遠い人、感情的な問題で行きたくないなど、今までも様々なお話はお聞きしました。



どうしようもない時は、置かれた状況なりに出来る事もあります。



ですが、墓があって行ける方はなるべく行って頂きたいと思います。



きちんとすると、不思議な事に運勢も変わってくるのです。



最近わかったのですが、同じく埼玉在の懇意のお客さんのご先祖のお墓が、やはり同じ世田谷で、しかも互いの菩提寺が2件向こうほどの至近距離だったこと。

これまた不思議なご縁を感じる出来事でした。






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