2019年2月21日木曜日

映画『バグダッド スキャンダル』


ついついボーッと生きてしまいがちな日常に、目を覚ましてくれる社会派サスペンスをひとつ。

バグダッドスキャンダル、近ごろ見た映画の中で一番インパクトがあって、おもしろかったです。

実話ということで、おそろしや。

東京ではすでに終了してしまいましたが、ちょっと前に新宿のシネカリテで見てきました。

イラク戦争の際の「人道支援」を食い物にしていた、国連の巨額汚職事件についての映画です。

この事件は当時の日本ではあまり詳しく報道されなかったらしく、私もよく知らなかったし、この映画を見た人達の感想でも衝撃を受けた人が多いもよう。

国連神話といって、人のよい日本人は何か国連を清い精神に満ちた、神聖な組織と思っているフシがあるわけですが、実際には様々な国の思惑が錯綜する、魑魅魍魎も跋扈しているわけで、なかなかおそろしいものです。

金と欲望のために、人道支援まで利用してしまうんですから、人間て欲深い。

まともに機能しない国連の支援と、救われない戦争の犠牲者、そこにジャブジャブ金が突っ込まれて(我々の税金もだよ)、その金はどこにいったのよ?となります。

超厳重な警備が敷かれたバグダッドの高級なホテル内のレストランには各国からの人が溢れかえっていて(殺伐として貧しい外とホテル内の落差もありすぎる)、「ここは外交のグラウンドゼロだ」というセリフが、ザラリとした嫌な後味です。

奇麗事ではないのが、よくわかります。

この映画に出てくる主人公の上司(実際の)は、今も海外逃亡中で捕まってないそうですよ。

いろいろ黒過ぎて未だ解明されていないようだし。

正義を通そうとすると抹殺されるし。

実際に起きてしまった悲惨な事件ですが、とても勉強になり、考えさせられました。

この映画おもしろかったので、もう一度見たいなと思っています。

(隣のオバケはなんだっけ?)

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