2019年5月7日火曜日

死の穢れ

先日、出流原の弁財天さんへお参りした事を書きました。

それを遡ること数日…

その日は以前から行きたかった谷中の朝倉彫塑館を見学し、近くの天王寺さんに大仏様がおられるというからお参りしてみるか、との事で予定していました。

彫塑館を見学の後、谷中に行きつけの酒屋さんがあるので、出流原で弁財天さんへお供えするためのお酒を購入し、まぁここまでは良かった。

ほんとはこの時点で帰れば良かったのです。

そのあと、天王寺さんへ向かうのに墓地は通りたくないので避けて行くつもりが、主人が道を間違えて、谷中墓地の中を寺を探してウロウロ。

そのお陰?で放火された五重塔の跡地などは見ましたが(何もない)、やっぱり墓地はキツい。

古い墓が多く、区画の整理もよくわからず、いろんな種類のいろんな何かが乱立していて、私には見た目も雰囲気もかなりカオスに感じられ、もう二度と来るまいて。

もちろん、中でもきちんとお祀りされている墓は良いと思いますが、そうではないものが随分とあるのです。

重い~、早く墓地から出たいよ~(> <)と思う所に天王寺。

御本尊を拝み、次に大仏様を拝んだ所で案内板を読み、固まるわたくし。

純粋な信仰の大仏様かと思いきや、実は内部が納骨堂の大仏様でした。

傍らに立つ世界平和の白い柱を眺めながら、今日はあの世だなぁ~と帰宅の途へ。

そんなこんなで墓地は重かったね、などと話しながら家に着き、でも朝倉彫塑館がとても良かったので、その話で盛り上がっていました。

しかし、事件は2日後に。

弁財天さん用に購入したお酒の瓶に水滴がついてると主人が言うのです。

よく観察してみると、瓶の中ほどに1センチくらいの極小の亀裂があり、そこからお酒が僅かずつ沁みだしているのです。

これでは持っていけないなぁという事になり、弁財天さん用は当日現地で購入することに。

そして、ハタと気が付きました。

天部の神様は死の穢れを嫌うことを。

慈童さんのマンガにもありましたが、天部をお参りする時は葬式で身に付けたものはダメだという回がありましたね。

それくらい、天部をきちんと信仰するには、けっこう厳しい。

日本の神様にも似ていますが、死の穢れを持っていってはいけないのです。

用意したお酒は一緒に墓地をぐるぐる歩き、納骨堂をお参りし、こりゃーダメに決まってる。

『持ってくるな』か、『持って行くな』かはわかりませんが、事前にいかんと教えてもらいました。

小さな事かもしれませんが、何もなかった瓶から酒が沁み出すという事象をもって、何を示されたか気が付くことが大事です。

また、信仰していると、こういった形でいろいろと教えてくれるものです。

ちなみに、弁財天さんには当日『白龍』(←弁財天さんにピッタリ)のお酒を得て、お供えしてきました。

めでたし。めでたし。

※このあとブヨに咬まれる

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