前回の続きで、本命殺と本命的殺の解説をします。
本命殺は一般的に本命(生まれ年)の九星がまわっている方位、本命殺はその反対側となります。
加えて干支九星では十二支の本命殺、本命的殺、ならびに本命十二支の対冲十二支の方位を凶方位とし、重視します。
例)平成9年(1997年)生まれ
本命星 → 丑年 三碧木星
本命殺 西北・北
本命的殺 東南・南
本命対冲支 東
このようになり、平成9年生まれの人は暗剣殺・五黄殺・歳破に加えて西北、東南、北の各方位が使えないことになります。
さらに東と南は凶方位が重なる事となり凶意が強くなります。
令和2年の本命殺を一覧表に示します。(クリックして拡大してください。)
※上の表で字の薄い所は一応凶方位ですが、少し弱いかだいぶ弱くなります。
以上が年の六大凶殺の説明になります。
実際の方位鑑定では本命(生まれ年)に月命(生まれ月の九星・十二支)、日命(生まれ日)も加えて鑑定します。
さらに1年間の方位を見る年盤とは別に、毎月変わる月盤、日ごとに変わる日盤、二時間ごとに変わる時盤もあります。
六大凶殺以外の凶方位もあります。
小さなお子さんにだけ注意を要する小児殺なども充分に気を付けなければいけません。
家族の引越しとなると、各人の星が異なるため、より複雑化します。
ですから、実際の方位選定は必ず専門の知識のある先生へ相談される事をおすすめしますが、予備知識としてご自宅からどちらが凶方位にあたるのか大まかに知っておく事で、危険を避けるための一助となればと思います。