2017年9月19日火曜日

奇想の系譜

先日、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催中の『ベルギー奇想の系譜』を見てきました。

謎がふくらむ奇想天外な不思議ワールドにウキウキワクワク。

入口で今回のマスコットらしいラッパねずみ?を見つつ、「こんなねずみが書けるようになったら画家に転身するわ」と宣言。冷笑を買う。

我が家の家系は絵心のある人物が何人か出ていますが、私は見るほう専門。

それはさておき、入口からかっ飛ばしてるな~、という感じの映像(ラッパねずみ大活躍)と、玉虫色なミッシリの昆虫で出来たうさ耳さん(ろばかも?)がヨロイを着てたりとか、始めから期待膨らむ謎ワールド。

西洋の7つの大罪をモチーフに人間の業を皮肉った絵画などを観賞する。

それも説教くささがなく、なんかよくわからない妖怪だか変態だかモンスだかが嬉々として、怪しい活動をしているので笑ってしまう~。

地獄の表現も仏教的な世界観とはまた違って興味深い。

今回着目したのはアンソールの絵画で、とても明るく綺麗な色合いとタッチで、毒々しいものを描いておりました。

病んどるなぁといった世界観です。

奇想というだけはあって、いろいろと固定概念が馬鹿馬鹿しくなる展示の数々でした。

人間の闇とか暗部を描くというと、近頃の表現はグロテスクでエグいだけ、という感じがするのですか、今回見たわけのわからんモンスで皮肉に満ちた表現は、想像力を大いに刺激してくれるし、不思議と一定の品性が保たれているのは、やはり画家のなせる技なのかしら。

ラッパねずみがねずみなのかも不明なまま、いろいろと消化不良を起こして楽しめる、奇妙奇天烈な展覧会なので、ご興味のある方はいそぐべし。もうすぐ千秋楽ですよ。

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