2018年3月19日月曜日

最近の読書

最近読んだ小説たち

『斎藤道三(岩井三四二)』全三巻 

『封神演義(コーエーの)』全七巻

『双頭の鷲(佐藤賢一)』下巻読書中

斎藤道三とか渋いではありませんか。

全て主人の本です。

自分では自ら手に取らない本でも、読んでみると意外とおもしろいので、最近は与えられるままに読書しています。

戦国時代の斎藤道三の生涯は血なまぐさくて、権謀術数に明け暮れるというハードモード。

喰えないオヤジというイメージしかなく、あまり興味もありませんでしたが、小説で生涯を慮ってみると、苦労したんだのう~と親近感もわいてきます。

最後はあわれですが、押しも押されぬ戦国武将のアッパレな生き様です。

封神演義は以前から読みたくて、実は我が家の本棚にあったという。

古代中国の王朝が殷から周へ変わる易姓革命が舞台で、仙人や妖怪、神獣がたくさん出てくる現代先取りのファンタジーです。

漫画のほうではなく、原典に近いらしい光栄の小説を読みました。

三国志も面白いですが、封神演義はファンタスティックな世界観で古い時代の小説とは思えません。

登場人物も山のように出てきて覚えきれないくらいですが、みんな魅力的ですごくおもしろい。

古い小説なので、所々でストーリーが破綻している部分があって、その粗さもまたよし。

小説では各巻の表紙に一人ずつ登場人物が描かれているのですが、二巻のイケメン誰だ?こんな人いたっけ?と思ったら、主人公ではありませんか!

小説の中では実際はじいさんが主人公なのに、なんと二巻の表紙は若かりし頃?を描いたのかイケメンになっとります。

なんだか釈然としないなぁ。

封神演義の中ではみんな頻繁に占いをするので、そういった描写は今に繋がっていて興味深いところでした。

道教と仏教が色濃く反映され、儒教的な礼節の描写も多く、文化的な背景の深さを感じました。

そして今読んでいるのが、ダークホースよろしく予想と反しておもしろすぎる『双頭の鷲』です。

中世ヨーロッパが舞台の、イングランドとフランスの100年戦争の話です。

歴史物は実は苦手意識がありまして、こんな難しそうな小説ちゃんと読めるかな~?と恐る恐る読み始めてみると、これは滅茶苦茶におもしろいのです!

アラレちゃんのようなキチャナイものが大好きな、でもめっぽう強くてピュアな、奥手だけど破天荒なオジサンが出てくるのですが、こんな素敵キャラはひさびさです。

ストーリーもおもしろいけれど、このオジサンで楽しめる小説です。

フランス王シャルル五世と仏軍の大元帥ベルトラン・デュ・ゲクラン(オジサン)の大河小説。

オジサンの奥方は凄腕の占星術師で、こちらも星占いの記述がけっこう出てきます。

封神演義は易、双頭の鷲は西洋占星術と、占いが出てくるとわたくしも親しみを感じて興味深々。

と、こんな感じのラインナップで読書の旅をしておりまして、他に占いの本なども読んでいます。

ところで、とても難しかった本といえば、クラウゼヴィッツの『戦争論』で、本文最初の見開き二ページで挫折、放り出してしまいました。

読んだふりして、実は主人も理解出来ていないのじゃないかと疑っているわけですが、本人はそれを否定しているのです。

難解な本を理解するとはどういう頭の構造なのでしょう。

双頭の鷲の影響で、アリストテレスを読んで思考力を養うか、と目論んでいる今日この頃です。

KARUNA TI LA 占いの小部屋 ブログ終了します

 2015年1月1日に開設したこちらのブログ、ここ数年は放置になってしまいましたが、運営を終了いたします。 9年も経ったなんて、感慨深いですね。 9年前なんて、まだ30代だった・・・(汗) 歴史が詰まっています。(涙) KARUNA TI LAを始めてから、こんなに年数が経ってい...