通常の市販の地図は真北が真上になっているものが多いです。
南北のマークがある時はそれに並行して南北線を決めます。
方位の割り方は八方位を45度で均等割とします。
※磁北の場合は磁気偏角の度数を修正します。国土地理院のサイトで確認できます。
さらにそれを3等分すると3×8=24方位となり、
『24山方位(にじゅうよんざんほうい)』と呼びます。
1山(いちざん)が15°となり、1山が最小単位になります。
1山ごとに名称があり、『〇〇の方』と呼称します。
北45度……壬の方(みずのえのかた)
子の方(ねのかた)
癸の方(みずのとのかた)
東北45度…丑の方(うしのかた)
艮の方(ごんのかた、うしとらのかた)
寅の方(とらのかた)
東45度……甲の方(きのえのかた)
卯の方(うのかた)
乙の方(きのとのかた)
東南45度…辰の方(たつのかた)
巽の方(そんのかた、たつみのかた)
巳の方(みのかた)
南45度……丙の方(ひのえのかた)
午の方(うまのかた)
丁の方(ひのとのかた)
西南45度…未の方(ひつじのかた)
坤の方(こんのかた、ひつじさるのかた)
申の方(さるのかた)
西45度……庚の方(かのえのかた)
酉の方(とりのかた)
辛の方(かのとのかた)
西北45度…戌の方(いぬのかた)
乾の方(けんのかた、いぬいのかた)
亥の方(いのかた)
上のように24山に分けることで『破』という凶方位が正しく判定できるようになります。
『破』は十二支から出る凶方位ですが、破を正確に捉えない事による失敗は危険です。
24山方位は例えば「東南が使いたいけど巳の方しか使えない」とか「西北が吉方位だが一番良いのは亥の方」というように、より詳細な使い方ができるようになります。
最近は自宅を起点に自動で方位割できる便利なアプリ等も出ています。
縮尺による誤差がありますので、隣の方位との境界線あたりは気をつけてください。
※通常方位鑑定では北が手前になった方位盤を使用しますが、わかりやすく図示するために地図に合わせて南北を逆にしています。
※方位の呼称は流派や占術家個人によっても違いはあります